specoメモ

パソコンのことなどについて勉強したことをここにメモっていくよ

AMD社のCPUラインナップについて

1. Ryzen 5000シリーズ(Zen 3アーキテクチャ

  • 発売時期:2020年後半〜
  • アーキテクチャ:Zen 3
  • ソケット:AM4
  • 特徴
    • 旧モデルよりIPC(1クロックあたりの性能)が大幅に向上
    • CCX(Core Complex)設計の改善により、L3キャッシュ共有効率が向上
    • シングルスレッド性能が大きく向上し、ゲーミング性能も強化
    • 対応メモリ:DDR4
    • 主なモデル
      • Ryzen 5 5600X(6コア12スレッド)
      • Ryzen 7 5800X(8コア16スレッド)
      • Ryzen 9 5900X(12コア24スレッド)
      • Ryzen 9 5950X(16コア32スレッド)

2. Ryzen 7000シリーズ(Zen 4アーキテクチャ

  • 発売時期:2022年
  • アーキテクチャ:Zen 4
  • ソケット:AM5(新規プラットフォーム)
  • 特徴
    • TSMC 5nmプロセス採用で高効率化
    • PCIe 5.0DDR5メモリに対応(DDR4非対応)
    • **内蔵GPU(RDNA2ベース)**を標準搭載(5000シリーズにはなかった)
    • 動作クロックの向上と消費電力の増加
    • 主なモデル
      • Ryzen 5 7600X(6コア12スレッド)
      • Ryzen 7 7700X(8コア16スレッド)
      • Ryzen 9 7900X(12コア24スレッド)
      • Ryzen 9 7950X(16コア32スレッド)

3. Ryzen 8000シリーズ(Zen 4 + Zen 4c / Zen 5)

Ryzen 8000シリーズはデスクトップ向けとノート向けで異なる点に注意が必要です。

(1) Ryzen 8000G(Zen 4, デスクトップ)

  • 発売時期:2024年
  • アーキテクチャ:Zen 4 + RDNA 3 iGPU
  • ソケット:AM5
  • 特徴
    • **APU(グラフィック統合型)**モデル
    • Radeon 780M など高性能なiGPUを搭載
    • 主なモデル
      • Ryzen 5 8600G(6コア12スレッド、Radeon 760M)
      • Ryzen 7 8700G(8コア16スレッド、Radeon 780M)

(2) Ryzen 8040シリーズ(Zen 4, モバイル)

  • 発売時期:2024年
  • アーキテクチャ:Zen 4 + RDNA 3 + AIエンジン(XDNA)
  • 特徴
    • ノートPC向けで、NPU(AI処理用ハードウェア)を搭載
    • バッテリー効率が向上
    • 主なモデル
      • Ryzen 7 8845HS(8コア16スレッド)
      • Ryzen 9 8945HS(8コア16スレッド)

4. Ryzen 9000シリーズ(Zen 5アーキテクチャ

  • 発売時期:2024年予定
  • アーキテクチャ:Zen 5
  • ソケット:AM5
  • 特徴
    • IPC向上(Zen 4比で10〜20%程度の性能向上)
    • キャッシュ構造の改良によりレイテンシ削減
    • 消費電力効率が向上
    • 主なモデル(予定):
      • Ryzen 5 9600X(6コア12スレッド)
      • Ryzen 7 9700X(8コア16スレッド)
      • Ryzen 9 9900X(12コア24スレッド)
      • Ryzen 9 9950X(16コア32スレッド)
シリーズ アーキテクチャ ソケット メモリ PCIe GPU搭載 特徴
5000 Zen 3 AM4 DDR4 PCIe 4.0 なし シングルスレッド強化
7000 Zen 4 AM5 DDR5 PCIe 5.0 あり(RDNA2) 新プラットフォーム移行
8000 Zen 4 / Zen 5 AM5(デスクトップ) DDR5 PCIe 5.0 あり(RDNA 3) 8000GはiGPU強化、モバイル向けはNPU搭載
9000 Zen 5 AM5 DDR5 PCIe 5.0 未確定 IPC向上と消費電力効率アップ

最新のRyzen 9000シリーズは、Zen 5アーキテクチャによりさらなる性能向上が期待されます。特にゲーミングやクリエイティブ用途でのパフォーマンス向上に注目されています。

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5000~9000番台の各ラインナップごとに、主にX付きの型番のCPUを例示しましたが、これは、X付きモデルは通常、シリーズの基準となる高性能版であるためです。AMDは通常、最初にXモデルをリリースし、その後に無印やX3Dモデルを追加するようです。Ryzenには 無印(Non-X)X3D(3D V-Cache搭載) モデルもあり、それぞれ特性が異なります。

1. 無印(Non-X)

  • X付きより低クロック & 低TDP(消費電力が抑えられている)
  • コストパフォーマンス重視の選択肢
  • 一部のモデルはX付きとほぼ同じ性能で、手動でのOC(オーバークロック)で近いパフォーマンスを発揮できる。

例: Ryzen 7 7700(8コア16スレッド, 65W)

  • Ryzen 7 7700X(8コア16スレッド, 105W)と比較すると、消費電力が低く、発熱が少ない。
  • 動作クロックが少し低めだが、実用上は大差なし。

2. X3D(3D V-Cache 搭載)

  • キャッシュ容量を大幅に増やし、ゲーミング特化の性能向上
  • 通常モデルより動作クロックは低めだが、ゲームのフレームレートが向上することが多い。
  • 消費電力が抑えられている(TDP低め)

例: Ryzen 7 7800X3D(8コア16スレッド, 120MBキャッシュ)

  • Ryzen 7 7700Xと比較するとキャッシュ量が3倍以上。
  • ゲーム性能は大幅アップ(特にCPU依存のタイトルで効果大)。
  • ただし、一般用途やクリエイティブ作業ではXモデルと大差なし。

X3Dモデルの代表例

  • Ryzen 7 7800X3D(8C/16T, 120MBキャッシュ)
  • Ryzen 9 7900X3D(12C/24T, 128MBキャッシュ)
  • Ryzen 9 7950X3D(16C/32T, 144MBキャッシュ)

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