マザーボードは、コンピュータの中心的な基盤であり、CPU、GPU、メモリ、ストレージなど、PCとしての動作に必要なパーツを接続する役割を果たしています。このため、マザーボードには、各パーツを接続するための差込口(ソケットやスロット)が備わっています。
ソケットやスロットは、それぞれ時代とともに進化しており、その形状や動作速度が変わっていっています。特に、CPUのソケットはメーカーやCPUの世代によっても違っています。このため、PCを自作する際には、作りたいPCの用途に応じて、まずはどのメーカーのどのCPUを使いたいのか、CPUの世代はどれを選ぶのかを決めます。すると、選んだCPUを接続することができるマザーボードの種類が決まります。更にGPU、メモリ、ストレージについても、PCの用途に応じて決めたうえで、それらパーツの動作に十分な容量の電源を選び、最後に全てのパーツを収めるためのケースを選択するという流れが一般的です。そうした各種パーツは、PCの使用目的に応じて重視するものと妥協するものを機能・性能・費用に応じて選択していくことになります。
マザーボードについては、コンピュータの中心的な基盤であるため、その選択はことさら重要です。マザーボードを後から変更する場合は、接続した全てのパーツを外して1から組みなおすことになるからです。マザーボードの選択により、完成したPCがその用途に必要な機能を持っているかどうかだけでなく、完成するPCの大きさや今後の拡張性にも影響します。以下に、マザーボード選ぶ際のポイントを挙げてみます。
マザーボード選択の際のポイント
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CPU互換性: マザーボードは特定のCPUソケットに対応しています。例えば、IntelのCPUを使用する場合、対応するマザーボードが必要です。まずは使用したいCPUを決定し、それに対応するマザーボードを選びましょう。
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チップセット: チップセットはマザーボードの中心的なコンポーネントであり、CPU、メモリ、ストレージ、周辺機器間のデータ転送を管理します。以下は主要なチップセットの種類とそれぞれの特徴です。
チップセットの選択により、マザーボードの機能や性能が大きく異なります。
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メモリスロット: メモリの種類(DDR4、DDR5)や最大容量、スロットの数を確認してください。将来的な拡張を考慮するなら、複数のメモリスロットがあるマザーボードがおすすめです。
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拡張スロット: PCIeスロットの数と種類を確認しましょう。これにより、グラフィックカードやその他の拡張カードを追加する際の柔軟性が決まります。
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ポートと接続性: USBポート、SATAポート、M.2スロットなどの接続オプションを確認しましょう。必要なデバイスを接続できるかを確認することが大切です。
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サイズ(フォームファクター): マザーボードのサイズも重要です。ATX、Micro-ATX、Mini-ITXなど、ケースに合ったサイズを選びましょう。
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ブランドと信頼性: ASUS、MSI、Gigabyte、ASRockなどの信頼性の高いブランドを選ぶことで、安定したパフォーマンスを期待できます。
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/UEFIインターフェースを持つマザーボードを選ぶと、設定やトラブルシューティングが容易になります。
これらのポイントを考慮して、用途や予算に合ったマザーボードを選びましょう。